スイスメディアStarzoneのBABYMETALインタビュー記事 【海外の反応】

 
 
今回は、スイスメディアのBABYMETALインタビューです。
それでは、どうぞ。


 
 
 
 
ハードミュージックとツアーへの愛についてのBABYMETALインタビュー
by Daniel Koch
 
BABYMETALというバンドは、メタル界において眩いユニークな存在だ。
2014年の結成時、シンガーたちはまだ10代で、Jポップアイドルになる計画だった。
Kpopと同様に、プロダクション会社によって凄く若い頃にキャスティングされてプロデュースされることは、比較的一般的なのだ。
現在も所属するSu-METALとMOAMETALは、プロダクション会社のアミューズが作ったアイドルバンドであるさくら学院のメンバーだったんだ。
 
そのバンドは、色々なサブグループで活動する11歳から15歳までの若いアイドルのタレントファクトリーとして意図されているのだ。
さくら学院は学校のクラスというコンセプトで、たとえば学園祭のような舞台演技をしたり、重音部のようなサブグループを結成したりした。
そのクラブから、BABYMETALが生まれたんだ。
2018年まではYUIMETALが3人目のメンバーだったが、健康上の理由で辞めて、バックアップダンサーとして代わりにコンサートでパフォーマンスをしてたMOMOMETALが加入したんだ。

 

 
・4枚目のアルバムは夏に予定されてる
デビューアルバムの“BABYMETAL”は、2014年にかなりの反響を引き起こした。
ギミチョコのようなヒット曲は、メタルファンが慣れてなかった方法で2つの世界をひとつにした。
故意にキュートでキャッチーなKawaiiポップが、BABYMETALのバッキングバンドによってメタルとスクリーモの領域に押し込まれてるのだ。
その組み合わせは、Jポップファンと好奇心旺盛なメタル狂にアピールした。
BABYMETALは偶に“真の”メタルファンからキャスティングされたバンドだと非難されることがあるが、それは日本の音楽ではよくあることなんだ。
だけどBABYMETALを生で観たことある人なら、すぐに彼女たちのユニークなブレンドに恋に落ちる。
 
今年の夏、BABYMETALの4枚目のアルバム“METAL FORTH”がリリースされる。
そしてそれは主に他のメタルの偉大な人たちとのコラボに焦点を当てている。
10曲中7曲が有名なゲストをフィーチャーしてて、BABYMETALがどれだけ深くヘヴィミュージックの世界で確立してるかをはっきりと見せている。
たとえば、Rage Against The Machineのトム・モレロ、Electric Callboy、現在BABYMETALと一緒にツアーをしてるPoppyが含まれている。

 

 
・グループ通話でのインタビュー
先週、ヴァーチャルインタビューでBABYMETALと会う機会があった。
そしてそこでも、日本の音楽界では物事がちょっと違うことが明らかになった。
Kpopアイドルとのインタビューに似て、こういうインタビューでは二桁の人を集めることがある。
マネジメント、日本のレーベル、ヨーロッパのレーベル。通訳、そしてBABYMETALの3人の主役がそこにいる。
 
質問の内容も事前に許可されなければならず、多くの場合で言語の壁があるためだと言われるが、それは当然、予防処置なのだ。
複雑すぎたり、ネガティブなとこを取り上げたりすると見なされる質問は、パスされることが多い。
だけどそれがなんであれ、3人とも思いやりをもって答えてくれる。
それこそ、今言ったことはディスってるわけではなく、ジャーナリズム的な評価と見なすべき理由なのだ。

 

 
Q:METAL FORTHは数か月後にリリースされるけど、フィーチャーされてるゲストのリストを見ると、君たちは“コラボ時代”にいると言える。
10曲中7曲で有名なゲストを起用するってアイデアはどうやって生まれたの?
 
すぅ:BABYMETALの音の世界を広げるために、グループとして私たちはこのアルバムで他のアーティストの書いた曲をやるか、一緒に新しい曲を書くことにしたんです。
それこそ、凄く多様なアルバムになった理由な気がします。

 
 
Q:コラボ相手をどうやって決めたの?
凄く興味深い組み合わせだ…。
 
もあ:すでに知ってたバンドに連絡をしたし、今後メタルシーンを形作ると思った人たちにもアプローチしました。
同じフェスでやる時に、よくそうしてたんです。
 
 
Q:Poppyの大ファンなんだ。
彼女との仕事はどんな感じだった?
 
百々子:彼女は本当に優しいです。
From me to uでの彼女のパワフルなシャウトは、曲を本当に特別なものにしてると思います。
彼女と一緒にやることは、Kawaiiとメタルをミックスしてるという似た雰囲気を共有してるので、完璧に私たちにフィットしました。

 

 
Q:Electric CallboyとのRATATATAは、驚くほどフィットしてたんだ。
このコラボは想像してなかったし、曲とビデオでのユーモアを気に入ったよ。
バンドとの仕事のプロセスと経験について聞かせてくれる?
小さなファンイベントで彼らに会う機会があって、彼らはすごく面白くて、すごくパーティ好きだけど、やる時はすごくプロフェッショナルで情熱的だと思ったんだよね。
 
すぅ:Electric Callboyは楽しいメタルバンドなので、すぐに意気投合しました。
私たちは、曲は素晴らしいコラボになる気がしてました。
だけど、どっちのチームも曲をどんなサウンドにするかという強固な考えを持ってたので、合意にはしばらく時間がかかりましたね。
ミュージックビデオ撮影の日さえ、細かいサウンドは決まってなかったですし、歌詞も完成してなかったんです。
正直、それまでは楽しい曲だなくらいに思ってたんですが、Electric Callboyはばかみたいなことを凄く真剣にやるんだってことに気付きました。
それでファンをハッピーにしてることを凄く尊敬してます。
大きなフェスでかれらと一緒にやる機会があって、彼らの観客がこの曲に凄く熱狂してるのを直接目にしたんです。
 
 
Q:1994年に学校を卒業したんだけど、当時はRage Against The Machineが俺の信仰の対象だったんだ。
16歳で、“ふざけんな、おめーの言うことなんてやらねーよ”って1日中考えながら彼らのデビューアルバムを聴いてた。
だからメタり!で、トム・モレロと一緒に仕事することが君にとってどんな感じだったのか本当に知りたいんだよね。
 
もあ:私はRage Against The Machineが解散する1年前に生まれたので、最初の興奮をリアルタイムで経験出来なかったんです。
彼らが再結成した時でさえ、私は長いことバンドをフォローしてなかったし、後になって調べて、彼らがどれだけクールかを知ったんです。
そんな伝説的なバンドのトム・モレロさんが私たちのことを知ってたことは、物凄い驚きでしたし、私たちの曲で演奏してくれたなんて今でも信じがたいですね。
ダウンロードフェスで彼に会ったことあるんですけど、本当にいい人でした。
いつか私たちのフルライブパフォーマンスを観てくれるといいな!

 

 
Q:君たちはティーンエイジャーでメタルの世界に入って、たった数年で大きな役割を果たした。
今、4枚目のスタジオアルバムをリリース予定で、ほぼ15年のバンドのキャリアがあり、無数のライブアルバムをリリースしてる君たちは事実上ベテランだ。
その間、メタルシーンでどんな経験をしてきたの?
 
すぅ:メタルシーンに15年いても、多くの人はまだ新人だと思ってるみたいです。
でも私はこの音楽が大好きです。
メタルを聴いてると、この音楽は常に限界を押し上げようとしてるように思えます。
そしてメタルをやってる人たちは凄く勤勉で情熱的なので、時々人類を新たな可能性へと道母校としてる探検家のように思えますね。
だからこの音楽はブルータルに心に刺さって、言葉だけじゃ表現できない感情を伝えられるんです。
 
 
Q:MOAMETAL、君がヘヴィなバンドについて凄く雄弁に語ってるインタビューを目にしたんだ。
たとえば、若い女の子として、どうスリップノットと出会ったかとかね。
でも君が音楽をやり始めた時、むしろバックグラウンドはJポップだった。
ならどうやってヘヴィミュージックに恋に落ちたの?
どのバンドが君にとって重要だったの?
 
もあ:ヘヴィミュージックに興味を持ったのは、BABYMETALを結成してからなんです。
15年前、私は10歳だったので、ソトの世界のことは殆どなにも知らず、主に観てたテレビ番組で音楽を聴いてました。
メタルとメタルをやる人たちを知ることで、視野が広がったんです。
何年もの間に私が発見したすべてのバンドは、私にとって意味がありますが、メタリカさんは私の心の中で永遠に特別な存在ですね。

 

 
Q:JポップとKpopでは、曲にずっと振り付けがあるのが普通だ。
でもヘヴィメタルでは、最初それは新鮮だった。
君たちのステージで2つの世界がぶつかり合ってるのが大好きだよ。
他方で、君たちの武道のトレーニングのように見える振り付けも好きだ。
君にとって、振り付けの要素はどれだけ重要なの?
そして曲に合った振り付けをどうやって決めてるの?
 
百々子:振り付けは私たちのビジョンに命を吹き込む助けになりますし、私たちの動きで曲を補足することで、聴き手の印象を完全に変えることが出来るんです。
それに私たちのキャッチーでKawaii振り付けは、他のバンドにはないものなんです。
振り付けは、私たちには振り付けの先生がいますが、自分たちのアイデアを出して、一緒にダンスを作ってます。
 
 
Q:ここ数年で、君たちのキャリアが大きく前進したように思える。
Bring Me The Horizonのようなビッグネームからのサポートや、大成功したアメリカツアーや、ドイツでのRATATATAの熱狂とかね。
多くのいいことが一緒にやってきてるように思えるキャリアのこの瞬間を振り返って、どう感じる?
 
すぅ:ここ数年で私たちのキャリアが劇的に変わったようには感じてません。
むしろここ15年で私たちが着実に歩んできた道を今でも歩んでるような気がします。
だけどこの道を15年間歩んで成長することは、いつも簡単だったわけじゃありません。
でも私たちが貰ったすべてのサポートのおかげで、信頼できる仲間の輪が広がって、今の私たちがいるんです。
これからは一歩一歩出来ることをやって前に進んでいきたいです。

 

 
Q:数日後、君たちはチューリッヒでやる。
うちの読者は、君たちのライブショーにどんなことを期待できる?
 
もあ:まだそれは言えません。
ただ、私たちがみなさんに会うのを楽しみにしてるのと同じくらい私たちに会うのを楽しみにしてください!
 
 
Q:スイスも楽しみ?
 
百々子:はい、もちろんです!
スイス大好きなんですよ!
私の大好きなリンツチョコレートはスイスのものなんです!
だから本当にリンツミュージアムに行きたいです!
あと、チーズフォンデュにも挑戦したい…、待ちきれません!

 
 



 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
謝ってから弁解すると未練がましく映る。弁解してから謝ると卑怯に見える。どっちにしろ、軽蔑を買う。謝るなら後にも先にも弁解してはいけない。謝ったら後は潔く黙して仕事で成果を出す。謝ったことが大きな信用となって返ってくる。
志茂田景樹

 
 
https://starzone.ch/de/page/babymetal-im-interview-uber-die-liebe-zu-harter-musik-ihr-album-und-ihre-tour