Kerrang:BABYMETALの曲TOP20 【海外の反応】


 
 
今回は、KerrangのBABYMETAL記事です。
記事が長いので、コメントは後日で。
それでは、どうぞ。


 
 
 
 
TheThrawn
Kerrang:BABYMETALの曲TOP20。

https://www.kerrang.com/features/the-20-greatest-babymetal-songs-ranked/
 
注:というわけで上記訳を。
 
 
BABYMETALの曲TOP20
by Sam Law
 
およそ8年前にBABYMETALが初めて欧米のミュージックシーンに登場した時、どう考えたらいいか分からなかった。
この“Kawaiiメタル”文化のクロスオーバーは、真剣に受け止められるべき東西の音楽で融合の真面目な実験だったんだろうか?
我々は、Su-METALとMOAMETALとYUIMETALのおふざけを、不条理な皮肉を込めて楽しまなければならなかったのだろうか?
この奇妙で精神分裂的なサウンドは、マストドンやスレイヤーやアイアンメイデンのようなバンドと同列に語られるべきなのだろうか?
それとも、エクストリームミュージックの奇妙な外側の領域でだけ語られるべきなのだろうか?
そしてそれは一体なにを意味してたのだろうか!?
 
だが、唯一確かなことのように思えたのは、このプロジェクトが短命で終わることだった。
BABYMETALみたいな名前で、スクールガールがやることに元々賞味期限はあっただろ?
10年近く経っても、まだメタルの最先端にいれるわけがない…。
 
でも俺たちは間違ってた…。
3枚の魅力的なLPを手にして、多くの衝撃的なライブパフォーマンスがファンの記憶に焼き付いてる今、BABYMETALは2021年で最高のステージで、最大のスタイル的な躍進を遂げたメタルバンドだ。
残った中心メンバー(YUIMETALは2018年に辞めた)の後ろには、創造し得る限り最高で最も輝かしいものをもたらすことを厭わず、もたらすことが可能な大物プレイヤーでいっぱいの9人の神バンドがいる。
X JapanやDragonForceからアーチエネミーやジューダスプリーストまでみんな、自分たちがファンであることを表明してる。
そして、たとえバンドのスタイル的な決定の純然たる大胆さが多くのメタルファンの好みに反したままだとしても、このTOP20の中で1曲でも退屈しそうになると主張しようものなら、その人たちは完全に嘘吐きだ。
 
 
20. Shanti Shanti Shanti (METAL GALAXY, 2019)
ヒンズー教や仏教やジャイナ教でよく使われたシャンティのマントラ(シャンティという言葉を、精神、身体、心に内なる平穏を求めて、過去、現在、未来のために3回唱えるもの)の名前に由来してるMetal Galaxyの5枚目のシングルは、アルバムの五感に襲い掛かる限界のない狂気を見事に継続させてる。
インドのシタールに影響されたエキゾチックなサウンドとボリウッドスタイルのインストに強く傾倒してる一方で、バンドは精力的に素晴らしい雰囲気に頌歌を展開させ、BABYMETALの音楽が一見どんなに理解し難くても、それはそこには超越した普遍性があるという説得力のある証拠だ。
それは漁師のタックルボックスよりも曲にフックがたくさんあることも損にはならない。

 
 
19. No Rain, No Rainbow (METAL RESISTANCE, 2016)
BABYMETALの音楽の多くは、混乱させるエネルギーと焦点のヘアピンシフトの中で異常なほどアクティブに感じるけど、2016年のMetal Resistanceの10曲目は、20世紀半ばの日本のポップのメロドラマを呼び起こす一方で、BABYMETALの目を見張るサウンドの能力を証明してるSu-METALのパワーバラードだ。
BABYMETALファンの多くに“止まない雨”として知られたその曲は、X Japanが1989年にリリースした名曲Endless Rainへのオマージュなのだろう。
一方、タイトルになってるハワイの格言は、完全にポジティブな見通しとグローバル展開を示してる。
いずれにせよ、ライターを掲げろ!

 
 
18. Meta Taro (METAL RESISTANCE, 2016)
童謡のシンプルさと伝染性を持ったMetal Resistanceの6曲目は、“Meta Taroo, Meta Taroo! Kimi wa hiiroo saa,”と鳴り響く。
“Metaru no haato de umare kawaru no saa!”
曲がミドルペースのマーチングストンプになると、BABYMETALがやることなすこと度を超えて陽気にやってなければ、ゾッとしてしまうかもしれない傲慢な己惚れと冒険ファンタジーの圧倒的勝利の感覚がある。
そして表向きは日本の未来の巨大ロボットのことを歌ってるが、それは日本の封権時代の侍に相応しいアンセムなのだ。

 
 
17. Elevator Girl (METAL GALAXY, 2019)
Metal Galaxyからのサードシングルは、英語バージョンで出て、2019年の夏遅くに世界中のロックラジオでかかった。
どうやら狂気のエレベーターオペレーターの物語を歌ってるみたいだ。
ここまでの曲の中で最も奇妙なものかもしれない。
Su-METALによると、歌詞の内容やポップなフックやメタルの攻撃性を使うことを重視して、バンドが大人になったことを象徴してたんだ。
必要なら、BABYMETALのハイエネルギーの魅力に賞味期限なんてないことを確認してくれ。

 
 
16. 紅月 (BABYMETAL, 2014)
Crimson Moonを意味するヒットシングル“メギツネ”のカップリング曲で、BABYMETALのファーストアルバムの5曲目の紅月は、少し過小評価された宝石だ。
それは日出る国で爆発した典型的なKawaiiメタルを完璧に引き立たせてる、
荒々しくシアトリカルな歌詞は、気持ちが高まるラブソングを意味する。
語り手の心臓の鼓動が止まるまで死なないという強迫観念的な心酔を描いてるのだ。
だが遥かに感動的なのは、Helloweenがアニメコンベンションに出て、どういうわけか完全に不可欠に聴こえてしまうような、パワーメタルとJポップの突拍子もない組み合わせだ。

 
 
15. シンコペーション (METAL GALAXY WORLD TOUR IN JAPAN, 2020)
元々、METAL RESISTANCEの日本版にしか収録されてなかったシンコペーションは、世界中のファンのお気に入りになるという期待を拒絶した。
ライブアルバムMETAL GALAXY WORLD TOUR IN JAPAN EXTRA SHOWのバージョンを聴くと、息を呑むようなスピードメタルと日本の行き過ぎたもののめまいがするような組み合わせのこの曲が前面に出されなかったのは驚きだ。
そのタイトルは、ポップの影響が強いから、一部のテクニカルメタル狂を誤解されるかもしれないが、シンコペーションの後半3分の1は、凄く荒っぽいカッティングエッジがある。

 
 
14. Tales Of The Destinies (METAL RESISTANCE, 2016)
テクニカルメタルといえば、このMETAL RESISTANCEの予想外の展開をする5分半は、BABYMETALの最もショッキングで首を破壊するものかもしれない。
より広大な節でドリームシアターの揺れ動くプログレを思い起こさせる前に、よりヘヴィなセクションでメタルコアマニアにThe Dillinger Escape Planと奇妙なアヴェンギャルド集団Iwrestledabearonceを思い起こさせるTales Of The Destiniesは、生でやる前は緊張するとSu-METALに言わせた曲だ。
そしてファンは、BABYMETALが“本物の”メタルバンドである証拠として大いに掲げるのだ。
最も重要なことは、決してただ見せびらかしてるようには感じず、向こう見ずな冒険の感覚を維持してることだ。

 
 
13. Babymetal Death (BABYMETAL, 2014)
ファーストアルバムの1曲目は、メインストリームヘヴィメタルで最も奇妙なバンドへのとんでもない導入のままだ。
天使の合奏の声が70秒間先行する。
その後、“BABYMETAL DEATH / B×A×B×Y×M×E×T×A×L DEATH!!”のグロウルチャントと、純粋な力業のリフに90度変わる。
女の子たちが突然自己紹介をするために現れるが、あまりにも頻繁に過小評価されるミュージシャンが妥協のない過激さへの道を切り開く時、彼女たちは自分たちのバンドの端役なのだ。
4分半後の猛スピードのギターソロがくるまでに、リスナーは自分が深い穴に落ちるくらい興味をそそられてるか、Kawaiiメタル革命は自分の好みじゃないかを知ることになる。

 
 
12. GJ! (METAL RESISTANCE, 2016)
BABYMETAL自身の説明によると、BLACK BABYMETALというサブグループは、ラップとブラックメタルを融合させつつ、社会をより良い場所にしようという考えで結成されたんだ。
バンドの伝承の奇妙な要素の中でも、最も思いつきのものかもしれない。
このMETAL RESISTANCEのハイライトは、バネのように跳ねるリフの雪崩に乗せて、モッシュを愛するみたいな比喩的な歌詞を吐き出す元気いっぱいの彼女たちを見せる。
どういうわけか、甘ったるいコーラスでさえ、喧嘩をおっぱじめたくなる衝動に駆られるんだ…。

 
 
11. Road Of Resistance (BABYMETAL – INTERNATIONAL EDITION, 2015)
どういうわけか、ある時点でDragonForce x BABYMETALのコラボが実現するは必然のように感じてた。
現代のヘヴィミュージックのメインストリームが気にかけるグループの中でも、驚くような妙技とスタイル的に限界ギリギリの馬鹿馬鹿しさと抑えきれない生きる喜びの組み合わせで敵うグループなどない。
このクロスオーバーが、ファーストアルバムの国際版のボーナストラックとして届いた時、失望することはなかった。
頭蓋骨が音を立てる店舗?
ある。
フレットが燃えるソロ?
ある。
笑えるほど壮大で、自分を信じることについての100%真面目な歌詞?
“Wow, wow, wow, wow, wow!”
ある時点で、再燃するのを見るのが待ちきれないキツネの天国で作られた組み合わせだ。

 
 
10. ドキドキモーニング (BABYMETAL, 2014)
BABYMETALを結成する前に、より大きなアイドルグループさくら学院のサブユニットとして、オリジナルトリオがやった曲だ。
ドキドキモーニングは、定義的に2011年10月22日に最初にリリースされたBABYMETALの曲で、女の子たちに彼女たちを世界的なスーパースターにするクロスオーバースタイルを紹介したのだ。
ザクザクしたリフが来る前に子供向けの朝のテレビ番組のようなシンプルなシンセのメロディで始まって、後にリリースされる曲よりもメタルとJポップの融合がよりショッキングだが、何年経ってもブリリアントなコーラスの甘美なる快活さとダークな要素のコントラストが、十分に不安になる効果をもたらす。
ミュージックビデオでは、遍在化することになるキツネサインと大文字のロゴが確立されるのを目にする。

 
 
9. あわだまフィーバー (METAL RESISTANCE, 2016)
より歪んだダブステップの領域に行く前に、狂ったようなドラムンベースの爆発で始まるMETAL RESISTANCEの3曲目は、息が詰まるようなダンスクラブ感がありながらも、ざらついたギターといくつかの明白なメタルの節が、ダークサイドへと舵を切る。
一方、女の子たちは、パーティで最もエネルギッシュな人のように、満面の笑みとエネルギーを持ってる。
“If we open the secret window, we can fly off anywhere”と日本語の歌詞で歌う。
“It’s a mint-flavored time machine / We can go anywhere!”
いたずら好きな人には、隠された眠くなるような裏の意味を読み取ることは簡単だろうが、BABYMETALはマジックキャンディに関する曲だと説明した。

 
 
8. Distortion (METAL GALAXY, 2019)
元々BABYMETALの2018年のワールドツアーのプロモーションのためのデジタルシングルとしてリリースされたDistortionは、同じ年のRecord Store Dayにも単独でリリースされ、Metal Galaxyのハイライトのひとつになった。
BABYMETALの最も勢いがある曲のひとつで、多くの恩恵を得たことに驚きはない。
アーチエネミーのボーカリスト、アリッサ・ホワイト=グラズがゲストボーカルとして参加し、神経質なローエンドのインストと爆音の攻撃にはバンドのメロディックデスメタルの要素が含まれてるが、BABYMETALは雷雲を割って差し込む光のようにパワーポップコーラスで肉付けせずにはいられないのだ。

 
 
7. ヘドバンギャー (BABYMETAL, 2014)
この初期の曲は、トリオが元々いたアイドルグループさくら学院の2012年度:My Generationのプロモーションシングルとして、2012年7月4日にリリースされた。
だがBABYMETALにとって初の商業的リリースとなったこの曲は、BABYMETALの躍進に不可欠なものになった。
日本のカルトグループCOALTAR OF THE DEEPERSのNarasakiが書いてアレンジした音楽で、歌詞は15歳の女の子が誕生日の夜にヘヴィメタルのショーに行くというストーリーになってる。
だがそこには強い鬱の旋律があり、BABYMETALの熱狂的な感じは、若さによって届けられてるように思える。
メタルの精を召喚するためにコルセットを使うSu-METALがフィーチャーされたビデオは、狂ったほどお気に入りのままだ。

 
 
6. The One (METAL RESISTANCE, 2016)
METAL RESISTANCEの壮大な6分半の〆は、一聴して奇妙で扱いにくいビーストだ。
カートゥーンのお姫様の繊細でハイシーンなピアノ演奏で始まり、パワーバラードの1980年代の黄金時代から持ってきた高音の6弦楽器を重ねていく。
その後、BABYMETALの基準からしてもちょっと大げさな、パワフルなグループチャントで終わる。
だがこの曲の肯定的なメッセージに触れると、それは軍を奮起させる戦闘ラッパになるんだ。
Su-METALは“You know that this is the end of the world”と歌いかける。
“This is our song / This is our dream / Please take us to the land of dreams”
満員のアリーナでバンドがこれをやるのを見ると、彼女たちがもうそこにいないと信じるのは難しい。

 
 
5. メギツネ (BABYMETAL, 2014)
さくら学院から独立した後のファーストシングルである2013年6月19日に登場したメギツネは新たなKawaiiメタルの力の到来を予告した。
雌のキツネを意味するタイトルのこの曲は、日本の伝統楽器、ダブステップとEDMの要素、メタルの激しさが組み合わさって、日本では“お祭りメタル”と言われていた。
その音の響きの中に、化粧をして強いままでいて、困難な時代を生き抜くために痛みを隠す女性が、よく人を騙すことで知られている日本の古代の神話のキツネにたとえられていて、力強いフェミニストのメッセージが込められている。
最後のコーラスでは“なめたらいかんぜよ!”と警告する。
まさにその通りだね。

 
 
4. Amore (METAL RESISTANCE, 2016)
前述の紅月と対を成すAmoreは、もうひとつの度を越えたラブソングだ。
だが今回は、感傷的なメッセージがBABYMETALの曲の中で最もワイルドなパワーメタルによって加熱され、我々がもう無理だと思ったその時、METAL RESISTANCEのギアをもうひとつ上げてくれるんだ。
ボーカルディズニーっぽさが、狂ったようなリフと激しいソロとどれだけ上手くかみ合ってるかが印象的だ。
つまり全体的に、鮮やかなパラレルワールドのアウトサイダーのアンセムのように感じるんだ。
Su-METALが“Ai yo chikyuu o sukue!”と歌うと、君がどこの国の人だろうと、君は心の中でそれを感じるのだ。

 
 
3. PA PA YA!! (METAL GALAXY, 2019)
BLACK BABYMETALが韻を踏んできたけど、Kawaiiメタルの方程式にヒップホップの姿勢とエネルギーを注入するために、タイのラッパーF. Heroとのこのコラボをしなければならなかった。
それは感情を刺激するミックスになることが分かったんだ。
そのPA PA YAってタイトルは、美味しいトロピカルフルーツのパパイヤのことだが、より広い意味で曲は夏と東南アジア料理を祝うものなんだ。
通常のメタルの攻撃をF. Heroのガラガラしたボーカルとホラー映画で使うシンセに置き換えて、ギターがまるでニューメタルの活力を提供するために解き放たれ、Su-METALの声が消え、女の子たちがJポップのスーパーヒーローのように何十万ものファンからエネルギーをひとつ残らず搾り取るために飛び跳ねる。
今のところ、コロナがフェスの会場を盛り上げるこの曲を俺たちが観る機会を奪ってきたが、PA PA YAのパワーは数シーズン溜め込んだことで、さらに強力になると断言する。

 
 
2. ギミチョコ (BABYMETAL, 2014)
“Ata tatata tata tatata zukkyun! / Wa tatatata tata tatata dokkyun!”
日本で正式にシングルとしてリリースされることなく、ギミチョコはBABYMETALの世界的なヒット曲になった。
続いてYOUTUBEでの視聴数は1億4000万以上になり、2015年5月には、イギリスで単独リリースされた。
何百万もの新しいファンにとっての入口で、Mad Capsule Marketsの上田剛士によるお菓子の歓びと苦痛を描いたちょっとフェミニストなモチーフと躍動するインストは、タイトルのチョコと同じくらい魅力的であることを証明した。
7年経っても、脳が辛くなる戸惑いや心地よい中毒性は失われてない。

 
 
1. KARATE (METAL RESISTANCE, 2016)
METAL RESISTANCEのリードシングルは、Kawaiiメタルの融合の信じられないほど洗練された例としてだけでなく、BABYMETALを際立たせるあらゆるものを表現してる。
ダウンチューニングされたニューメタル風のメインリフは、最初の30秒でリスナーを圧倒するには十分だが、90秒くらいで現れる輝かしいコーラスによってまだ引き戻される。
ジェントとメタルコアの音調の変化は、盛り上がるJポップによって逆に強調される。
そして歌詞では、多くのハードコアバンドが誇らしく思うような図太く立ち直る力の感覚がある。
“Even if tears spill from our eyes / Let’s confront it!”
Su-METALは、本物の信念を込めて日本語で歌う。
“Single-mindedly, seiya soiya, let’s fight on / With our fists more… With our spirits more…”
MOAMETALは、BABYMETALの曲の中でKARATEが1番好きだと言ってさえいるのだ:“KARATEは礼儀なんです。お辞儀で始まり、お辞儀で終わるんです。それは私たちが人生で大切にしてることなんです。どこにいっても礼儀と感謝の気持ちを絶対に忘れないので”

 
 
 
 
 
AAなしで!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
自らを磨き、自ら立ち上がる人こそが、王よりも高くそびえ立つ。その人は、打ち勝てなかった、むなしい、うぬぼれた者たちを見下ろしていくことができる。
ホセ・マルティ

 
 
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