今回は、BABYMETALと犬です。
それでは、どうぞ。
InFerrNoAl_desu
犬、BABYMETAL、ジョージ・マーティン…。
俺は今、自由だ。
これは妙な気持ちだ:完全に自由であること。
今、世界のあらゆる道が俺には開かれてて、そのどれでも選ぶことが出来るし、前以てさだめられた道にい続けることを俺に強いるものはなにもない。
過去への最後の繋がりは、過去の中で消えてしまった。
妙なことに、明日への繋がりも同時に消えてしまった。
過去には、義務があると、それが生きる意味を与えてくれた。
義務を果たし、そのタスクに従って未来を築かなければならなかったんだ。
今は古い義務はすべて終わって、すべての借りは返した。
たとえ俺が今亡くなったとしても、俺が解決すると誓った問題を未解決のままにして誰かの人生を台無しにしたからって誰も苦しむことはない。
今、俺の人生は俺のものなんだ。
なんだって出来るけど…、なにもする必要がないんだ。
これって変なんだ。
だけど俺にはここから姿を消す前に始めたプロジェクトがいくつかあって、今はそれを仕上げることが出来る。
でもその必要はない。
だけどそれはBABYMETAL関連だから、終わらせる。
そしてこの関連性こそが、俺がこのすべてを書く唯一の理由なんだ。
これは俺とこの世界の繋がりで、だからこそ俺は戻ってきた。
奈落の底からね。
俺を解放してくれた出来事は、俺の友達が亡くなったことだった。
いや、友達と言っても人間ではない。
それは犬だった。
でも彼を失うことは、心構えが出来てたのに、思ってたよりも辛かった。
彼は長いこと病気で、多くのケアと注意を必要としてた。
厳密にいえば、病気の子供がいるようなものだった。
殆ど眠れず、患者が助けを必要としてることを知らせるあらゆる音で目を覚まし、頭の中では自分が正しいことをしてるのか、もっと出来ることはないのかを常に考えていて、常に患者の状態の改善や悪化を観察してる。
重要な要素は、睡眠不足だった。
これはダニエル・キイスの“アルジャーノンに花束を”の第2部に書かれてるのに似たプロセスを起こす:一種の意識の単純化が起こる。
まず自分の考えをまとめたり、複雑な文章を書いたりすることが出来なくなって、その後に他の人の文章や自分で以前に書いた文章の意味が分からなくなって、それから日常的なことに関するシンプルな人の話さえ分からなくなる。
人があまりにも早口で話してるように思えるんだ。
自分がゆっくりと海の底に沈み、水面からどんなものか見てるかのように全世界が認識されるんだ。
ここで疑問があるかもしれないね。
それはなんのためだったのか、恩恵はなんなのか?
答えは:それはみんなが求めていて、犬が与えてくれる特別なもの。
普通、人は犬を飼い主に“忠実”であると表現するけど、それってただの投影だ。
マフィアのメンバーはボスに忠実になり得るし、市民は政党や国に忠実になり得る。
何故なら、人には思想があるし、忠誠心は共有された思想への忠誠なんだ。
人々の魂はソウルメイトを求めてるけど、人々自身は“同じ思想の仲間”を探し求めてるのさ。
似たような趣味を持ってる人を見てみな。
思想の違いに気付くまで、その人は友達やソウルメイトに見えることもあるのさ。
その時点で、友情はいとも容易く“聖戦”に変わり得る。
世界の最も大きな憎しみだって、思想に基づいてる。
魂の団結のための憎しみだ。
もちろん、その望ましい団結は、そういう場合、夢でしかない。
でも犬は人じゃない。
犬には思想なんてないし、言葉もない。
歪みのない犬の無条件のタスクや特性は、連れ合いを幸せにすることだ。
犬は言葉や他の記号的な障壁などなしに、根本的な本能の“言語”でコミュニケーションするんだ。
そして、もし君がその言語を理解し“話す”方法を見つけたら、それはなにより素晴らしい恩恵だ。
君は無条件の幸せを感じるだろうし、犬との言葉にできない一体感を感じるだろうし、犬の幸せだって感じるだろう。
君は、赤丸と犬塚キバのように、犬とひとつになるんだ。
それはフィクションじゃないぞ。
本当にそういう風になる。
だけど犬が亡くなった時、君は自分の半分をもがれた気持ちになる。
これは犠牲と報いだ。
“魂の団結を探し求める”というテーマは永遠だ。
たとえば、キリスト教では、アダムとイヴが善悪を知る能力を得て、それは人間の思想の世界に基づいた創造で、それ以降、魂を結び付ける能力を失い、それからそれを探し求め始めたと言えるんだ。
それ以来、多くのアーティストや作家が、このトピックに関して作品を生み出した。
良い例は、ジョージ・マーティンの“この歌を、ライアに”だ。
その悲劇は、小説の主人公が、テレパシーや愛を持っていてもこの世界に辿り着けなかったってものだ。
チーム“Freckled Sky”は、かつてそのテーマを反映させた最も強くて純粋なパフォーマンスを生み出した。
主旨は“ひとつになるには亡くならなければならない”だ。
でも世界には、たとえ短い間であっても、それが可能な場所がある。
キツネ様が作ったBABYMETALの世界だよ。(偶然だろうとそうじゃなかろうと、キツネと犬は生物学的に家族だ)
BABYMETALの世界では、“Don’t think, feel!”って原則がルールだ。
すべての思想を投げ捨て、なにが“メタル”でなにがそうじゃないかなんて忘れて、多くのメイトが“今までなかったけどこんなことになってる。どうして上手くいくのか分からないけど、上手くいってる。孤独や寂しさが消えていく!”と感じて表現することが出来るキツネの穴の暖かさや中毒的なエネルギーの感覚こそが君への報酬なんだ。
何故なら、BABYMETALはその犬がやってる深い記号的ではないレベルのコミュニケーションで強いメッセージを届けていて、目に見える、聞こえる記号的なものすべては思想の代用に過ぎないからだ。
そして人は未知の土地に到達するために馴染みのある場所から始めて、Road of Resistanceという目に見えない道を歩む必要があるからだ。
TerriblePigs
君がどんな薬を飲んでるのかは知らんけど、多すぎるか少なすぎるかのどっちかだね。
君の犬にお悔みを。
fatguyinalittlecooat
楽しんで読んだよ。
俺も数週間前に老犬を亡くしたから、胸に響いたよ。
君は賢くて才能のある人だな。
- InFerrNoAl_desu
楽しんでくれたなら、目標達成だ。
SilentLennie
君の犬の件は残念だ。
君の自己紹介にもポジティブな見解が書かれてると思うから、それは良いことだ。
君が言うように、君は今、自分の道を自由に選べる。
Bloodywoodは、犬を失くすことに関する曲を作ったバンドだ。
そこから慰めを見出す人もいると確信してる:
- InFerrNoAl_desu
ありがとう!
今はその曲を聴かないようにする。
俺は落ち込んだ時、感情のエネルギーの源としてある主のアートを使うんだ。
でも今はそのケースではない。
SilentLennie
↑まぁ確かに誰もが好むものではない。
でも泣くってのは、健康的なことだと分かったよ。:-)
soappic
自分がなにを読んだのか分かってないけど、君の犬については残念だ。
- InFerrNoAl_desu
ありがとう!
始まりと終わりのないテキストてだけだよ。
色んな出来事によって引き起こされた心理的な影響を比較してるんだ。:)
Rindmetal
君が元気で、適切な助けを得てることを願う。
君の犬は残念だよ。
犬は最高だよね。
- InFerrNoAl_desu
俺は大丈夫だ。
必要な唯一の助けは、文法を理解する手助けだね。:)
文章に多くのミスがあると思うんだ。
そして犬は、本当に別世界を見せてくれる。
jh-roma
ビートルズについてのものになると思ってたけど、それは違うマーティンだな…。
犬については残念だ。
jabberwokk
君のエッセイを読むのを楽しんだよ。
君の言う犬のコミュニケーションは、俺なら音楽の中にも存在するかもしれない、人と動物の間で行われる感情的なコミュニケーションとして分類するね。
ZettaiYeti
数週間前、うちの犬が亡くなった。
妙な感覚だけど、“don’t think, feel”ってのは、手放さないようにするべきものだな。
Kmudametal
俺はずっと犬を飼ってた。
家族が犬小屋を所有してたんだ…。
マルチーズ、シーズー…。
俺は、ブルーティックをアライグマ猟用、黒いラブラドールをカモ狩り用に訓練してた。
ここ数十年、シェットランド・シープドッグを飼ってたけど、13年連れ添った上で最近亡くなったんだ。
ハイキング、カヌー、カヤック、フィッシング、彼女はいつもそこにいた。
現在は、6匹の犬を飼ってる。
そのうち1匹は、亡くなってしまった犬の弟のシェットランド・シープドッグだ。
あとは娘のために手に入れたラット・テリアを1匹、向かいの家のいかれた奴から没収した(いつかその話をしないとな)犬を2匹、あとはフリーマーケットで見つけた蚤だらけのママのいない子を助けた。
俺は普通より犬を知ってるんだ。
人間は、犬がどれだけ知的かを過小評価するんだよね。
犬には問題解決スキルがあるし、それは本物の知性が必要なことだ。
あと、みんな犬には感情があると気づかないんだ…。
犬から貰える無償の愛みたいなものなんてなにもないぞ。
ちゃんと扱えば、付き添い、保護者、監視者、友達として君のためにいてくれるんだ。
最初のシェットランド・シープドッグなんて、ハイキング中に娘たちの命を救ってくれた。(娘は4、5歳だった)
俺たちが角を曲がった時、巨大なヌママムシがいて、娘たちが俺たちの前を走ってて、シェットランド・シープドッグはすぐ後ろにいたんだ。
そして誰かが反応するよりも早くシェットランド・シープドッグが攻撃して始末してくれたんだ。
あの蛇は、俺の腕くらいの太さがあったんだぜ。
でも娘のうちひとりは、すでに蛇に噛まれてた。
車に戻るまで最低でも3時間歩いて、そこから最寄りの病院にいくのに1時間かかった。
あのシェットランド・シープドッグは、子育ての役にも立ったよ。
一緒に遊ぶために子供たちを外に連れ出すことが出来たんだ。
そしてシェットランド・シープドッグの吠え方で、子供たちがやっちゃいけないことをしてるかが分かるんだ。
人間と犬の関係の欠点は、犬の寿命が長くないことだ。
大きい犬種だと、僅か10年だ。
小型だと15歳まで生きれるし、ラット・テリアのように20年生きるレアケースもある。
もし君が俺と同じ年齢の犬好きなら、一生のうちで多くの犬を失う…。
そしてそれに慣れることはない。
ひとつひとつが前のと同じくらい辛いんだ。
以前は元気だったのに年老いて衰えてくると、そろそろお別れの時だってかなりはっきりするんだ。
それに気づくと、少しは楽になる。
簡単ではないぞ…。
でもその時期を知ってることに慰めがあるんだ。
躾けられた犬の無償の愛を経験したことのない人には分からないだろうな。
俺は、玄関から家に入ろうとすると、いつも幸福と愛で歓迎されることになるって分かってるんだ。
俺が悲しんだり落ち込んだり怒ったりすると、犬はそれに気づいて、懸命に立ち直らせようとするんだ。
犬は、亡くした時の痛みよりも多くの歓びを10年から15年の間に与えてくれる。
その痛みに見合った価値はあるのさ。
・13年間連れ添ったリア
・彼女を手に入れてから数日後のリア
・カヌー、フィッシング、スイミング、フリスビーをやった後、キャビンに戻ったリア
・娘の大学の卒業式でのリア
・俺の初めてのフィッシングカヤックで、フットペダルをテストしてたら飛び乗ってきたリア(そこはリアの定位置だった)
地球上で犬だけが、あなた自身よりもあなたのことを愛してくれる。
ジョシュ・ビリングス
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