海外メディアのサバトン+BABYMETAL+Lordiのライブレビュー 【海外の反応】


 
 
今回は、メディアのレビュー記事です。
それでは、どうぞ。


 
 
 
 
SilentLennie
ライブレビュー:リーズFirst Direct Arenaのサバトン + BABYMETAL + Lordi。

https://www.rockflesh.com/live-reviews/live-review-sabaton-baby-metal-lordi-first-direct-arena-leeds-on-april-14th-2023
 
注:というわけで上記訳を。
 



 
Live Review : Sabaton + BABYMETAL + Lordi @ First Direct Arena, Leeds on April 14th 2023
by Stewart Lucas
 
ボン・スコットが“ロックンロールをやりたいなら、トップへの道は遠い”と宣言したように、サバトンのメタルの頂点への華々しいジャーニーは、スプリントとは対照的にマラソンだった。
2016年に初めて密かに観た時、彼らは代わり映えしないスカンジナビアの中レベルのパワーメタルアクトで、事実上、半分空っぽのクラブでショーをして、ブラッドストックで昼下がりにセットをする他の代わり映えのしないスカンジナビアの中レベルのパワーメタルアクトの中で目立ってもいなかった。
 
だがパーとヨアキムには基本計画があり、3つの核となる原則を使ってメタルのヒエラルキーの上のほうに上手いこと素晴らしいサバトン号を導いた。
1、誰もがコンセプトを気に入る。
戦闘や戦争への執着は、時にはちょっと陳腐で複雑という印象を与えるかもしれないが、それが彼らを多くの中から際立たせたんだ。
2、ソングライティングに関して、シンプルさが鍵だということを早くから気づいた。
すべてのサバトンの曲は、アリーナフレンドリーなアンセムを構築する方法に関して、マスタークラスなんだ。
3、完全性が鍵だと気づいた。
彼らは、巨大なアリーナショーの装飾を踏襲してるのに、サバトンには根本的な信憑性と謙虚さがあるんだ。
すでに言ったように、Bonafideアリーナを満員にするバンドとしての地位になるまでの旅は長く、時には困難だった。
そして彼ら5人全員、それを成し遂げたという事実に心から感動してるように思える。
 
ヨアキムは、これが最初の夜であることを指摘するのに物凄く気を使ってる。
それはつまり、彼らは何度もミスをする予定ってことだ。
だが最初のショーの悪魔の最大の被害者はLordiだ。
究極のウォームアップパーティになるはずが、殆ど聴き取れないめちゃくちゃなものになってしまったんだ。
でも困難にあっても立ち直る力がなければ、Lordiのように長いヨーロッパツアーサーキットをまわることは出来ない。
 
彼らは最高のエンタテイナーであり、PAが調子が悪いAMラジオのようにパチパチ音を立てていようと、彼らは気にせず続けるんだ。
明らかに彼らはKISSのステージ演出を研究してて、派手さとギミック満載の完璧に計画された衝撃的なロックショーをやった。
悪魔の翼、斧、そしてユーロヴィジョンで勝った曲は、かなり期待外れになり得たショーを救うことに成功した。
 
BABYMETALは、まさに謎の定義だ。
彼女たちは明らかに凄い人気があり、広々としたリーズアリーナはBABYMETALを待ってる人でいっぱいになった。
実際、ヘッドラインアクトが期待するものと同じくらいの反応を引き出した。
バッキングバンドは上手くて、音楽的に最高のレベルに近づいてる。
オープニングナンバーのBABYMETAL DEATHは、現代のメタルの主要なものが渦巻く騒音だ。
尖ってて、徹底的で、強烈さとテクニカルさのバランスが見事にとれてる。
音楽的には理解出来るが、他は俺にとって完全に異質に感じるだけなんだ。
全体のパフォーマンスは、バックグラウンドにメタルが流れてるTiktokのビデオを観てるようだ。
 
メタルが進化する必要があり、BABYMETALはマジでその進化の次のステップだってことは完全に認める。
だがどうしてそうなってしまったのかが分からないから、俺にとってそれはショックなだけだ。
これは本質的に、パワーパフガールズがフロントのDragonforceであり、出来る限り頑張ってみても形を成す、或いはかみ合うのは不可能だ。
これがメタルで、メタルのように感じる部分があることは分かってるが、そこから完全にまた理解出来なものになるから、自分の家なのに他人のように感じるんだ。
 
11歳のうちの娘がBABYMETALのレビューを書くべきだったのかもしれない。
俺よりもかなり若いオーディエンスは、有頂天になるように思えたからね。
だがシンプルな事実は、メタルファンとして初めてブラックサバスのファーストアルバムのオープニングリフのビッグバンまで遡ることが容易にできない(訳注:起源を辿れない)ものを発見したってことだ。
俗にいう“原因は彼女たちにあるのではなく、俺にあるんだ”ってやつだね。
だってBABYMETALで起こってる重大なことがあるのに、俺にはそれがなんなのか理解出来ないだけだからね。
 
サバトンは、自身の帝国の段階に入った。
彼らは、なにをしたって正しいという殆どのバンドがたどり着けないところにいるんだ。
今夜の彼らは、ただのバンド以上の存在になって、世界を制覇する現象になった1988年のアイアンメイデンや1992年のメタリカやガンズを思い出させる。
サバトンが今夜成し遂げたものは、驚異的という他ない。
20年に亘って蓄積した演出に関する知識を並外れた110分に凝縮してるんだ。
これはまさに彼らが成し遂げようとすべての頂点だ。
それは殆どのバンドが達成できないスケールのショーマンシップだ。
だが彼らを最初に際立たせた魅力と“目の輝き”はまだ残ってる。
 
確かにミス(オープニングのイントロが間違ってたり、曲と曲の移り変わりがぎこちなかったり)もあるが、それは一生懸命取り組んできた瞬間だから、重要ではない。
俺たちは、見せ場やばかばかしい小道具で満載のスペクタクルを得るんだ。
ロックダウン中、彼らが何時間も日常に戻った時にライブショーでどdんなことが出来るかを考え、作って過ごしたことが見て分かる。
バズーカ、スモークリング、複葉機に埋め込まれたキーボード、文字通り燃えるピアノ、ガスマスク、雪、本物の雪。
それはなにか見逃してしまうんじゃないかと、ステージから一時も目が離せなくなる夜のひとつだ。
彼らがやったことは、音楽を霞ませるってよりむしろ、音楽を組み込んだ演出を作ることだ。
すべてのトリックやささいな物はすべて曲に関するものなんだ。
クラブをまわって飯を食ってた時でさえ、サバトンはアリーナ向けの曲を書いていた。
ついにそこに辿り着いた今、彼らは自由に使える物凄い道具が満載の兵器庫があり、今夜、最高級のものを持ちこんだ。
セットリストは、クラブ時代からの熱心なファンも、ギグに向かう車の中でバンドを知っただっけの後発組も、どっちも喜ばせるために完璧に選曲されてる。
物凄くとっつきやすいが、バンドのルーツにしっかりと結びつけられてもいるんだ。
 
このスケールのツアーをやれるってのは、明らかに彼ら全員にとって物凄いことだし、それぞれのメンバーは独自の観客との個人的な繋がりを生み出す時間とスペースを与えられてる。
独自のユニークなひとりごとを言えるから、ひとりひとりの声に感情と情熱があるんだ。
彼らが以前にリーズに来た唯一の機会とその時の僅かな収入を語る時のパーの目に浮かぶ涙は、決して演出されたものではない。
それはサバトンが殆どのバンドが失敗する飛躍を上手くやり遂げた本当の理由の感情に訴えるデモンストレーションだ。
彼らのハードワークと“自分らしくあり続ける”という一貫した努力によって、彼らは今、ファンのものなんだ。
彼らは本物の人々のバンドになった。
本物のヘッドライナーの地位への移行を容易にした観客とアクトの間のユニークな絆を作りだしたのだ。
 
フェスのヘッドライナーになる新顔がいないことに文句を言って歯ぎしりしてるみんなに言いたい。
サバトンは、殆ど注目を浴びることなく、それをやったんだ。
今夜、俺たちは来年のダウンロードフェスのラインナップのトップに相応しいだけでなく、間違いなくそのポジションに近いと信じてるショーを目撃した。
演出を支配する歪曲した看板は、“すべてのツアーを終わらせるツアー”だと宣言してる。
現実には、俺はそれが最後にならないことを望んでるが、長いこと語り継がれるツアーになることは明らかだ。

 
 
 
SilentLennie
確かに“自分の家なのに他人”だわな。
だってこのメタルミュージックは日本発祥だからね。
もちろん、欧米のメタルバンドに物凄く影響を受けてるし、そこに自身の影響を入れて、Jポップ/Kawaiiと組み合わせるのは、当然奇妙に決まってる。
多分、言葉の壁の影響もあるな。

 

    lborgia
    俺の唯一の不満は、“ブラックサバスまで容易に遡れない”ってものだね。
    日本のメタルであるという事実を考慮すると、遡れるでしょ。
    それにメガデスのギタリストは日本に移住したから、望むから彼を通して辿ることが出来る。
     
     
    SilentLennie
    ↑彼は繋がりを作るポイントをいくつか見落としてるんだと思う。
    だからキーワードは“容易に”だ。

 
BrianNLS
“理解出来ない”けど、BABYMETALはメタルであり、重要であり、本物であると評価してる人の正直なレビューだな。
フェアだよ。
 
 
Cradlerocker_1995
俺が好きなものをみんなが好きだとは言わないけど、明らかにファンじゃない人がフェアにBABYMETALを評価してるのを見るのはいいね。
パワーパフガールズってのはしょーもないコメントだけど、このレビューは妥当だと思う。
明らかに俺は“それがなんなのか理解してる”けどね。
俺はサバトンが理解出来ないと言わなければならない…。
今夜、わざわざ残ってサバトンを観ようとは思わん。
 
 
Cuzittt
サバトンとLordiは理解してるのに…、BABYMETALは理解してないってのがちょっと奇妙だと思う。
だって音楽的には異なってるけど、ビジュアル的には、みんな素晴らしい演劇じゃん。
それでも、彼が理解出来ないからってだけでそれが良くないことにはならないってことと気づいたことは称賛するよ。

 

    -Skaro-
    彼の書いたものを読む限り、彼は古いものに詳しいみたいだし、サバトンもLordiもモダンではない。
    どっちもかなり基本的なヘヴィメタルで、おそらく彼にとって心地よいサウンドなんだよ。
    メタルコアのファンベースのようなとこの人なら、BABYMETALにそんなに苦労しないだろうな。
     
     
    Cuzittt
    ↑多分ね。
    Lordi(1992年結成)やサバトン(1999年結成)と比べて、BABYMETALがどれだけ若いかを仕事帰りに考えてたんだ。
    つまり、俺はコンサートで1回だけサバトンを観たことあって、BABYMETALはライブオーディエンスに向けてドキドキモーニングをやってた…。
    だから、君の言ってることは一理ある。
     
     
    -Skaro-
    ↑エレクトロミュージックの要素を取り入れだしたのは2010年代になってからで、BABYMETALのサウンドはディスコグラフィ全体を通してEDMが多いな部分になってるんだ。

 
meta_tom
同意する。
ルーカスは娘にレビューを書かせるべきだった。
でも彼が、BABYMETALは若い観客を引きつけると考えてるのは面白いな。
すぅ:No thinking, just feel it!
そこにすべてが含まれてる。
 
 
Requoris
理解は出来ないけどリスペクトはしてる人を見るのは新鮮だね。
 
 
BoyNumber13
俺はこのレビュー好きだわ。
初めてBABYMETALを見つけた時、まさに同じことを考えたからね。
レビュアーが“理解する”ことになるのかを知りたいわ。
 
 
PearlJammer0076
イギリスのメタルライターがBABYMETALのことをまだあまり知らないってことが理解出来ん。
もう2014年じゃないんだぜ。
 
 
HereticsSpork
俺はレビューのレビューのためにここにいる。

 

    SilentLennie
    楽しんでくれ。:-)

 
GreedyFirefighter431
彼はBABYMETALをリスペクトしてたから、俺もリスペクトするわ。
 
 
erimus61
>パワーパフガールズがフロントのDragonforce
そしてBABYMETALは、あわだまフィーバーをプレイすることさえなかった。

 
 



 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
悪意というものは、他人の苦痛自体を目的とするものではなく、われわれ自身の享楽を目的とする。
フリードリヒ・ニーチェ

 
 
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