今回は、Louderの記事です。
それでは、どうぞ。
Aldo Guerra
“たとえ毎日あるバンドを聴いて、すべてのショーに行って、一挙手一投足をフォローしてるとしても、彼らは君の友達ではない”
Bad OmensからSleep Tokenまで、メタルの有害なファンダムについて語る時がきた。
https://www.yahoo.com/entertainment/even-listen-band-every-day-115207765.html
注:というわけで、上記訳を。
“たとえ毎日あるバンドを聴いて、すべてのショーに行って、一挙手一投足をフォローしてるとしても、彼らは君の友達ではない”
Bad OmensからSleep Tokenまで、メタルの有害なファンダムについて語る時がきた。
by Rich Hobson
Metal Hammerの最新号で、ノア・セバスチャンはファンカルチャーの有害な要素を取り上げてる。
メタルコアの期待の星Bad Omensのフロントマンである彼のバンドは、2020年のThe Death Of Peace Of Mindのリリース以降、知名度が大幅に向上し、彼らのサードアルバムは全米ヒートシーカーズチャートでトップになって、Spotifyで何百万もストリームされた。
だが彼らの成功にはダークな側面があった。
“遠い親戚のフェイスブックで見つけた俺の赤ちゃんの頃の写真を集めてるアカウントを見たことがあるんだ”と彼は明かす。
“それって凄く一方的だ。もし俺が尊敬してる女性アーティストがいて、彼女の未成年の頃の写真を俺が集めてたら、おそらくみんな俺を刑務所に入れようとするだろうね”
だがフラストレーションを抱えてるのはセバスチャンだけじゃない。
今週初めにSleep Tokenは、深刻なプライバシー侵害の噂を受けて、ソーシャルアカウントを削除した。
擬態的な情報は不足してるが、ベーシストⅢの出生証明書と自宅の住所が、バンドの匿名のままにしたいという希望に反して、誰かがネットにさらしたという噂があったのだ。
さらに調査してみると、バンドは実際には晒されてなかった。
だがネットの誰かが、前述の出生証明書を購入してたことを示唆してることはもちろん、ハッキングやショーでのメンバーの尾行を含む怪しげな手段での情報を求めるのにTelegramのようなプラットフォームを使って、グループの色んなメンバーの個人情報を掘り起こそうとしてたんだ。
だが実際に投稿されたものはなにもなかった。
潜在的なプライバシー侵害や合法性の問題に関わらず、これは音楽を愛することが、どれだけすぐに制御不能になって、健康的でない執着心に変わってしまうかというイメージを提示している。
ここ10年で急成長したバンド(Bad Omens、Sleep Token、Ghost、BABYMETAL)を見ると、あるパターンが浮かび上がる。
それぞれに、それぞれのバンドを取り巻く議論を煽るのに貢献してる献身的で超結集したファンベースがいるんだ。
そしてある意味、それは素晴らしいことだ。
我々は以前、BABYMETALとSleep Tokenのファンダムを称賛した。
実際、メディアのプラットフォームが縮小し、予算が減り、マーケットが飽和状態になっていってる2024年に、バンドが脚光を浴びることが難しくなっていってる中、バンドを取り巻く健全なファンカルチャーは必要不可欠に近いように思える。
それは別に新しいことでもない。
“パラソーシャルな関係”という言葉は50年代まで遡るし、取りつかれたファンカルチャーという考えはエルヴィスからビートルズ、KISSアーミー、スリップノットのMaggotssまで、ロックとメタルのファンダムのDNAに刻まれてる。
だが、情報が簡単に手に入るようになるにつれて、大好きなすべてのミュージシャンに関する日常生活の細部にまでアクセスできるから、それはより重大なリスクも付いてくる。
そこが問題なんだ。
情報へのアクセスは、本物の関与や交流の代わりにはならないんだ。
たとえ毎日あるバンドを聴いて、すべてのショーに行って、ソーシャルメディアで彼らの一挙手一投足をフォローしていようと、彼らは君の友達じゃないんだ。
ノアが言うように“それは一方的なもの”なんだ。
お気に入りのミュージシャンについてもっと知りたがるのは普通のことだ。
ミュージックジャーナリズムは、それなしでは存在しない。
もっと知りたいという欲求は、音楽に関する多くの議論の背景にある原動力であり、我々にとって重要な音楽とより意味のある絆を築くための我々のやり方なんだ。
同時に、それは有名人であろうとなかろうと、誰かのプライベートな悲劇や喜びを解明しようとする白紙委任状を我々ジャーナリスト、ファン、その辺の人に与えるわけではない。
結局のところ、ミュージシャンもただの人間だ。
彼らは、信じられないほど素晴らしいアートを作るかもしれないし、信じられないほど素晴らしいことを偶にするかもしれない。
だが彼らも我々と同じようにおならをするし、くそをするし、食事をするんだ。
そして我々と同じように、彼らにもプライバシーがあって、そっとしておかれる権利があるんだ。
それを忘れないでくれ。
じゃないと、君が最も愛するバンドとの関係が悪化するリスクがあるんだ。
Mirza Seferagić
事実だな。
バンドが好きだからってだけで、その人たちを本当に知ってることを意味しないんだから、友達じゃないんだ。
みんなバンドと自分を切り離す方法を学ばないと、物事はすぐに醜く執着的になり得るんだ…。
- MC Cat
彼女たちの音楽やおふざけを愛するファンとして、俺たちは度を越えた人たちの所為で、生で観るチャンスを失ってしまうんだ!
Mirza Seferagić
↑そう、一部の人はマジで正気じゃない。
そして彼らは、自分でもどこまでいってしまってるか気づきもしない時があるんだ。
もしBABYMETALが、嫌なことばかりだからって2度とプレイしないことにしたらと想像してみろ。
俺たちはアメージングなバンドを失うことになる。
でも君に彼女たちを責めることが出来るか?
MC Cat
↑彼女たちを責めることは出来ない!
安全とプライバシーは、いつだって優先されるんだ!
そして確かに、BABYMETALや俺の大好きなバンドが、常識的に回避出来たはずのことで失われてしまったら、マジで精神的に打ちのめされてしまう!
Kevin Dingo
>嫌なことばかりだからって2度とプレイしないことにしたら
俺はショーでその“嫌なこと”ってのを見たことないから知りたい。
例を挙げてもらっていい?
君が間違ってると言ってるわけじゃないぞ。
心から知りたいだけだ。
Mirza Seferagić
↑ショーではないけど、ここではショーの話ではなく、ネットに関して話してるんだ。
Bad Omensの例で言えば、赤ちゃんの時の写真を手に入れた人がいたんだ。
なんでそんなもん必要なんだ?
或いはインスタの例を挙げれば、主にもあのコンテンツを見せる目的で、もあの名前を使ってる人がいるんだ。
その人は、インスタでフォロワーに対して、自分はもあじゃないから、嫌なダイレクトメッセージを送るのはやめろと言わなければならなかったんだ。
或いは、なにがなんでもすず香に会おうとした男が、インスタで非難されて、どれだけすぅを愛してるか言いながら、すぅに“謝った”んだ。
マジでぞっとする人がいるんだよ。
でもそれはBABYMETALだけのことじゃない。
世界中の有名なバンドにあることなんだ。
Kevin Dingo
↑情報をありがとう。
知らなかったよ。
でもすべてのファンダムに変な人がいるってことは、特に驚きじゃない。
殆どは無害な人だけど、度を越える人もいる。
特に女性のアーティストや女優となるとね。
Mirza Seferagić
↑変であることは問題ないけど、きもいのはダメだ。
サンドラ・ブロックのドキュメンタリーを観たんだけど、彼女には今まで3人のストーカーがいたんだ。
そのうちひとりは、サンドラと結婚するために、当時の彼女の夫を始末しようとしたクレイジーな女性だった。
そしてもうひとりは、サンドラが寝てる時に家の中に入ってきた男だ。
サンドラは、彼の声を聞いて、クローゼットの中に隠れて警察に通報したんだ…。
なんてこった、有名人は、あらゆる種類のやばい出来事を経験しなければならないんだよ…。
Kevin Dingo
↑自分が男であることが恥ずかしくなる時があるよ。
実際、イングランドの女王に対してそれをやって、彼女の寝室に侵入したやつがいたんだ。
名声の代償は、いいものじゃないんだ。
なんで有名になりたがる人がいるのか不思議に思うことがよくあるよ。
それは取り組まなければならないことだけど、残念ながら特効薬なんてない。
Mirza Seferagić
↑君がきもいやつじゃないなら、恥じることなんてなにもない。
そういう人たちはいつだって存在する。
それについて俺たちに出来ることなんてなにもないよ。
Ryan Ingerick
たとえばクリスティーナ・グリミー(訳注:コンサート会場で撃たれて亡くなりました)だな。
Aaron Novy
少なくとも俺たちは、主に自主規制してるな。
Kevin Dingo
あるバンドのギタリストに認知されたけど、友達とは言えない。
短い会話を1度だけしたことあるんだ。
でも、アイコンタクトを友情と考える人もいるんだよね。
問題なのは、有害なファンダムって言葉があまりにも適当に使われすぎてて、その意味がちょっと失われてしまってることだ。
Solomon Tan
まぁこれはなんにでも当てはまる。
ファンは、相手の人生の一部であることを意味しない。
そして相手には君が知らない私生活があるんだってことも忘れちゃダメだ。
ぼくがこれほど、あなたに執着しているのは、たぶんあなたを自分で勝手につくりあげているからだ。
サン・テグジュペリ
https://www.facebook.com/groups/BABYMETALFANSWORLD/