KerrangのBABYMETALインタビュー 前編 “ショーに来てくれたファンには無事でいてほしい” 【海外の反応】

 
 
今回は、KerrangのBABYMETALインタビュー記事です。
凄く長いので、2つに分けます。
それでは、どうぞ。


 
 
 
 
aertyar
Kerrang – BABYMETAL:“私たちは新しいジャーニーを始める予定です…、これからが楽しみです”

https://www.kerrang.com/babymetal-the-other-one-new-era-interview-su-metal-moametal-kobametal
 
注:というわけで上記訳を。



 
 
BABYMETAL:“私たちは新しいジャーニーを始める予定です…、これからが楽しみです”
by Nick Ruskell
 
キツネ様は目覚める。
2度と彼は目を覚まさないと考える人もいた。
2021年10月10日、世界の終わりのように思える謎めいたメッセージがBABYMETALから届いた。
 
“Metal Resistanceの全10章が終わると共に、10年のレジェンドは世界から封印される”と書かれていた。
“封印が解けるまで、BABYMETALは我々の前から姿を消す。時が迫っている。神の降臨に永遠はないのだ”
 
翌日、似たような声明がバンドから出て、こう書かれていた。
“2010年から輝いていた3つのメタルの精は、たとえ地球を離れたとしても、我々の心の中で、Metal Galaxyで永遠に輝き続けるだろう。レジェンドは神話になる、Living Legendとなる…”
 
予想通り、ひとりの神だけが、次のパズルのピーズを少しでも知っていた。
“Living Legendになる階段の終わりに待ち受けてるものは、キツネ様だけが知ってるものだ”
 
明らかにこれが最後の送信のように振る舞って、BABYMETALはMetal Galaxyのエーテルの一部となるために出航していった。
3人目のメンバーのYUIMETALが2018年に健康上の問題でバンドを辞めた中、Su-METALとMOAMETALはその翌年、アルバム“Metal Galaxy”をデュオとしてリリースした。
2021年の初めに、彼女たちは東京の有名な武道館で、10周年を祝う驚異的なショーをやった。
 
“封印された”というのは、その後の沈黙に適していた。
最高の時でさえ、BABYMETALは情報のフォグホーン(訳注:船についた笛)ではなく、キツネ様が配った手の内の最小限のものしか見せないんだ。
彼女たちが姿を消すのを望む時、彼女たちを幽霊と呼ぶことはあまりにも大胆すぎる。
 
それから沈黙があった。
丸1年、BABYMETALの周囲には、もう終わったんだと受け入れてるような感じだから、疑問符はあまりなかった。
 
その後、最後の声明からちょうど1年の10月の終わりに、メッセージが届いた。
ニューアルバムThe Other Oneが2023年3月に出る。
それぞれ未知のパラレルワールドを表している10個の新曲だ。
 
BABYMETALの終わりという噂は、物凄く誇張されてたように思える。
彼女たちはまだ生きてるし、他の宇宙を探求していただけなんだ。
 
我々は、おそらくこうなることを分かってたはずだ…。

 

 
Su-METALは、The Other OneはBABYMETALの“もうひとつのストーリー”と呼ぶもののテーマに基づいてると言う。
それは、“我々が存在することを知らなかった10の新しい世界に散りばめられたビジュアルと曲”だ。
 
“The Other Oneは、あなたが目にして理解するものは、真実の一面した明らかにしないかもしれないという物の見方の考えを中心にしてるんです”と彼女は続ける。
“だから「Other Side」の探求に飛び込むんです”
 
“メタルバースというパラレルワールドを通して、The Other One復元プロジェクトが始まったんでっす”とMOAMETALが付け加える。
“The Other Oneは、10個の神話で構成されていて、私たちが遭遇したことがなかったBABYMETALを明らかにするんです。それは過去、現在、未来のいくつかの次元を超越したマルチバースのストーリーなんです。そしてコンセプトアルバムThe Other Oneは、その途中で発見された10個のテーマそれぞれに基づいた10曲で構成されてるんです。曲のいくつかは時空を超越して、過去にレコーディングした私たちの声を復元いて、今の私たちの声と融合させてるんです”
 
君たちが10の次元空間を理解しようとする一方で、もっと普通の方法での理解に戻ろう。
 
Su-METALは、その発表と活動休止は、パンデミックでちょっと軌道修正したとはいえ、次のフェーズに向けて準備するさなぎの期間であることを意図してたと言う。
 
“その計画は、BABYMETALが田悦のシーズン1を終えて、次のステージに進む前に準備期間に入るというもので、METAL RESISTANCEを成し遂げる10周年を祝った2020年にはあったんです”と説明する。
“同時に、2020年に世界はパンデミックになりました。私たちはずっと一時的に休む計画でしたけど、ファンの混乱を避けるために、BABYMETALがライブパフォーマンスを封印するとちゃんと発表する必要があると感じたんです。それはBABYMETALがすべての活動を休止するという意味ではなく、次の大きな活動のために、最前線で一休みするという意味だったんです”
 
彼女たちのような銀河系の星や神話上の全能のキツネの神でさえ、パンデミックの影響を避けられなかったのだ。
そういうマシンが緊急停止すると、乗組員は困惑し、きょどってしまう。
2人がすぐに気づいたようにね。
 
“BABYMETALの活動は、音楽を通してみなさんと出会い、幸せな時間をシェアすることなので、私たちも多くの人と同じように、パンデミックで日常生活を奪われました”とSu-METALは考える。
“楽しみにしてたツアーに行けず、以前のようにライブショーをやれないというのは、私たちにとって精神的にきつかったです。すべてが突然で不安になりましたし、私たちの「普通」がもう普通じゃなくなって、どれだけ自分たちがファンに支えられてきたのかを凄く思い出させるものでした”
 
MOAMETALにとっては、パンデミックの所為で苦しんでるのを目にしたから、無力感もあった。
 
“私の愛する人たちが、この辛い時期に苦しんでるのを見るのは、凄く辛くて悲しかったです”と彼女は言う。
“世界で起こってる色々なニュースを見聞きしたので、どうしたら助けられるかをじっくり考えました”
 
“頭をよぎったのは、私たちのショーに来てくれたファンには無事でいてほしいとか、しばらく会ってなかった友達が無事でいてほしい、みたいなことでした。そういう事例がたくさんあったんです。そして私がどれだけ無力かに気付いて、祈って願うことしか出来ませんでした。でも無力感はあったんですけど、私にとって広い視点で見れて、本当に大事なものを見極める時間でした”
 
少し前、YUIMETALなしで続けることを決めた時、MOAMETALはなにが大事だったのかというもうひとつの問題に直面した。
3人組の3分の1からバンドの半分になることは、同じになるのだろうか?
なにより、彼女はステップアップ出来るのか?
そして彼女たちの従者はそれを受け入れるのか?
それとも、2本足のキツネとして見られるのか?
 
“2人でやると決めた時、お客さんや私たちを見る目が恐いと感じたのを覚えてます”と彼女は認める。
“お客さんの目に疑いを感じる時があって、私たちの決断は間違ってたのか疑い始めもしました。でもSu-METALと話し合って、2人とも間違ってなかった、逃げるべきじゃないってことで同意したんです。私たちは、持てる力をすべて出して、前に進もうって決めました。その時に不安を感じてなかったと言ったら嘘になりますけど、Su-METALが一緒なので安心出来ましたし、不安だったのは私だけじゃなかったんだって。Su-METALと私はずっと助け合ってきましたし、だからここまで来れたんだと2人とも分かってるんです”

 

 
2021年早くの武道館のショーは物凄かった。
パンデミックで1年離れた後、4カ月にわたって有名な会場で10回やるという達成感は、さらに輝かせた。
彼女たちはまた姿を消すことになってたが、それは人生を生きる勝利の凱旋を表していたのだ。
たとえ長いこと離れていて、まだ体調について懸念があったとしてもね。
 
“ショーの準備でたくさんリハーサルをしたので、かなり面白い経験をしました。普段なら身体が疲れると思うのですが、その逆のことが起こったんです”とSu-METALは言う。
“どんどん元気になっていくと感じたんです!ライブパフォーマンスが大好きなんだなと気づきました。ステージに立った瞬間、すごい充実感がありましたし、それだけじゃなく、私たちが海外ツアーを始める直前にやった思い出深い場所の武道館で、今では10回もやれるんだとすごく誇りに思いました”
 
“ステージからみなさんの晴れやかで美しい笑顔を見ると、ホッとするんです。これが私がパフォーマンスをする理由なんだって”とMOAMETALは付け加える。
“パフォーマンスする時は緊張しないので、武道館で10回やった時、くつろいだ感じでした”
 
ベストのことは?
 
“食べ物!”と彼女は笑う。
“パフォーマンスをやる度に、私たちのチームが美味しい食べ物を用意してくれるんです。ここだけの話、いつもその瞬間を楽しみにしてたんです!”
 
武道館での最後のショーが終わってから半年、BABYMETALは次のヴェールをかぶり、停止状態になった。
その間、2人は異なる調整をした。
Su-METALは、“申し訳ないんですけど、その間、キツネ様のことを忘れてました”と認める。
だが彼女のバンド仲間は、日常生活に戻っても、キツネ様を打ち消すことは出来なかった。
 
“キツネ様はいつも夢に出てくるんです”と彼女は言う。
“封印してる時でも、私はMOAMETALであることから離れていくんだと思ったんですが、私の心と魂にいつもいたんです。だからそういうわけで、私のキツネ様への信仰は揺らぎませんでした。休ませてくれないなんてちょっと意地悪です!”

 
 



 
 
 
 
後編に続きます!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
人生は短い。たとえ、それを長いと思って過ごしている人たちにとっても。
アンドレ・モーロワ

 
 
https://www.reddit.com/r/BABYMETAL/comments/120g4q8/kerrang_babymetal_we_plan_to_start_a_new_journey/